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ベトナム出身の介護福祉士 「母国に日本の介護技術伝えたい」

母国ベトナムで介護の技術を広めようと来日したファム・ティ・ホアさん(31)が今年3月、介護福祉士の国家試験に合格した。現在、特別養護老人ホームウェルケアはるか(大和郡山市天井町)で働き、介護の知識や技術を日々磨いている。

 

ベトナム北部のタイビン出身。母国では、薬の配達の仕事などをしていた。働き始めて6年が経ったころ、「両親が年をとったら介護が必要になる」と考え、もともと興味があった介護の仕事を志した。日本は介護の技術が高いと聞き、技能実習生として学ぶことを決めた。

2019年に来日。2カ月の研修を経て、奈良市の介護付き有料老人ホームで働き始めた。介護には専門用語が多く、最初は記録を書くことも難しかった。認知症の利用者への対応にも慣れなかった。それでも、利用者は優しく、職場の先輩たちも業務を丁寧に教えてくれた。

専門性を高めるため、介護福祉士を目指したのは昨年の5月。「来日から3年経って、力がどこまでついたか試したかった」

介護福祉士の筆記試験は日本語で出題される。出題分野は介護の基本や、障害や認知症に関する理解を問うものなど計13分野にわたる。仕事が休みの日に対策講座を受講して準備を重ね、今年3月に合格した。

介護福祉士の試験に受かると「介護」の在留資格を取得でき、定期的に更新すれば永続的に日本に滞在することができる。試験に合格したときは、「これで日本に長くいられる」と大喜びした。

22年1月、在留資格の変更にともなって現在の職場に異動した。利用者を朝6時半ごろに起こして一日が始まり、食事や体操、排泄(はいせつ)、入浴といった業務に取り組む。夜勤のときには、利用者のケガや体調不良に臨機応変に対応する。

昨年10月から、施設を利用している今田一子さん(90)はホアさんについて、「上手な日本語で色んなことを教えてくれて、優しいお姉さんやと思う」と話す。

自身の身体に負担が少なくなるような介護技術や、利用者との上手なコミュニケーション方法など、日本で学ぶことはたくさんある。「数年後にベトナムに戻って、日本で学んだ介護の技術を後輩に教えたい」と今日も優しい笑顔で利用者と向き合う。(浅田朋範)

 

奈良労働局によると、2022年10月末現在の奈良県内の外国人労働者数は7072人(前年比10・4%増)で過去最多だった。日本人労働者の不足などが影響したとみられる。

国籍別では多い順に、ベトナムが2751人、中国が1160人、フィリピンが589人。在留資格別では、外国人技能実習制度を利用して来日する「技能実習」が34・6%、通訳や介護などの「専門的・技術的分野の在留資格」が26・2%、永住者や定住者などの「身分に基づく在留資格」が19・6%だった。

外国人を雇用する事業所数は、県内に1454カ所で、18年と比べ約1・6倍に増加。産業別にみた労働者の構成比は、「製造業」が37・7%、「医療、福祉」が14・1%、「卸売業、小売業」が11・1%となっている。

以上、 朝日新聞アピタル   [2023年5月12日] より

 

引用元:  https://www.asahi.com/sp/articles/ASR5C7317R56POMB005.html

 

 

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